RICCI EVERYDAY

 

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ブランド創業から今日で3年を迎えました

DSC_8980のコピー

2015年8月26日にブランドをスタートしてから今日で3年が経ちました。

起業して3年続く企業は30%と言われている中、本当によくここまでやってこれたなーと感慨深く感じています。

もちろんこれまで何度か危機(!?)に陥ったこともありましたが、日頃から支えてくださるお客様やスタッフ、家族、友人・同志たちの存在があったからこそ、ここまでこれたと思います。

本当にありがとうございました。

今日は少しこの3年を振り返りつつ、そしてこれからの3年についてもお話したいと思います。

2015年2月(創業は8月)に小さな工房から始まったRICCI EVERYDAY。

当初は3人の女性と私だけの4人で、その後ブランドのアイコンとなる”Akello Bag 4WAY”の原型を作り始めました。

工房とは言っても、知り合いのスリランカ人のおじさんのリビングルームを借り、おじさんの冷蔵庫や炊飯器が置かれた横にミシンを一台置かせてもらって、そこで仕事をしていました。

最大の危機は、今となっては超重要な役割を果たしているスーザンが他社からの引き抜きにあいそうになったことでしょうか。

サンプルの製作が佳境に入っていた頃、スーザンに新しい仕事の話が持ち上がったんです。

インド系企業のスタッフとして働かないかというものでした。低賃金かつ労働環境は過酷ではあるけれども、そこにいれば少なくとも毎月決まった給料が今後も支払われる保証はありました。

一方で、当時のRICCI EVERYDAYはまだスタートしたばかりで、まともな給料を支払えておらず。。。しかもブランドを始めると決めたはいいものの、これが今後どうなるかは正直言って、その時点では未知の話でした。子どもを二人抱えた彼女がうちの会社に留まるのは、ある意味ギャンブルだったと言っても過言ではないと思います。

でも彼女は、うちに残ることを選択してくれました。

「マダム・チヅ(と呼ばれてます笑)と働くと決めてたから。」と言い残して仕事に戻り、黙々とミシンで縫う彼女の姿を見て、ぜったいにブランドを大きくして、彼女のこの決断に報いよう、この決断は間違いじゃなかったと思ってもらえるようにしようと心に誓ったことを今でも覚えています。

それと同時に、私は彼女たちや子どもたちの人生も背負っているんだという意識が初めて芽生え、「責任」という言葉の重みを生まれて初めて実感しました。

その時が、全てのスタートだったかもしれません。これがきっかけで、私の決意も、ブランドに対する想いも固まりました。

その後は本当に有難いことに、たくさんの方からのサポートを得て、2015年8月に株式会社RICCI EVERYDAYを立ち上げ、全国30ヶ所以上の百貨店やセレクトショップで販売を行い、大学や企業、団体のイベントで講演をさせていただいたり、メディアにもたくさん取り上げていただいたり、RICCI EVERYDAYというブランドが少しずつ世間に知られていくようになりました。

ウガンダでも、2016年に現地法人rebeccakello Ltdを立ち上げ、直営工房も昨年増床移転しました。従業員数も3人だったのが、8人→11人→16人→19人と増え、社内の福利厚生体制も整いつつあります。お店も先日2店舗目をオープンし、こちらに暮らす外国人駐在員や旅行者の方、ウガンダ人富裕層、そしてたまにスゴい人(映画監督とか!)も現れたりして、一つ一つの出会いを楽しませてもらっています。ウガンダ国内の様々なアルチザンたち(職人)にも出会いました。バーククロスやシルク、布の機織りをする人たちなど、可能性を感じさせる特徴的な素材をデザインに取り入れることも行なっています。

昨年からは認定NPO法人テラ・ルネッサンスさんとも協働し、19名の元子ども兵の人たちの自立支援トレーニングに関わらせてもらうようになりました。彼らと一緒に作ったバッグは、「通販生活」さんに掲載され、発売から1ヶ月で1年半待ちのオーダーをいただくなど、大きな反響を得ることができました。

改めて書いてみると、色々やってきましたね。。。苦笑。この3年間はとにかく走りに走って行けるところまで行こうと、道無き道を進んできた感があります。

ただこれからの3年間は、足元をきちんと固めることを意識しながら、前に進んでいけたらと思います。空中分解しないようにです。

イメージとしては、道を作るために、この3年間で地均ししたところに、アスファルトで固めていくという感じでしょうか(ウガンダでよくみる光景です)。

まずは社内体制については、日本もウガンダも、働く人がよりハッピーになれ、より輝くことができ、仕事のことをもっと誇りに思える体制・制度を整えていきます。

彼女たちが安心して集中して働けることで、いいものが生まれ、お客様に喜んでもらえる。

このサイクルがうちの大事な屋台骨。これからも試行錯誤を繰り返しながら、より良い組織づくりに努めていきます。

ものづくりについては、より素材にこだわっていきます。

made in Africaの素材、環境に配慮された素材、職人の技がキラリと光る素材を使い、お客様にとっても、地球にとってもいいものづくりを実現させていきます。

ファッションは、当事者の自分が言うのもなんですが、従来のやり方を続けていてはその存在自体が”悪”になっているということに、この仕事をして改めて気付かされました。衣料廃棄の問題や毛皮使用の問題、作り手の待遇の問題など、これまではやり過ごしてきましたが、もう見て見ぬ振りはできない段階にまできていると思います。

RICCI EVERYDAYもファッション業界に纏わるこれら問題にきちんと向き合い、私たちにできることは何か、私たちが残したいファッションの未来は何か、自問自答しながら改善に向けた不断の努力を続けていきたいです。

また現在はウガンダのカンパラの工房と、ウガンダ北部のテラ・ルネッサンスさんの教室をお借りしたサテライト工房の2拠点でものづくりを行なっていますが、より多くの社会的に疎外された人たち(シングルマザーや元子ども兵など)を、事業に巻き込んでいくにはどうしたらいいか、ということも考えています。

現時点でのその解は2つ。1つは他の地域、例えばブルンジや南スーダンなど、民族抗争や内戦があった場所にこの事業を広げていくアプローチ、もう1つは、テクノロジーの力を借りて私たちがプラットフォーマーとなり、より多くの人を巻き込んでいくアプローチです。

これは私個人の問題関心が関わっています。紛争などを経験した社会的に脆弱な地域にこそ、仕事が大事という考えです。

仕事は収入をもたらすだけでなく、自己肯定感も高めます。自分はこの仕事で家族を支えているんだ、この仕事には自分が必要なんだという思いは、人に自信を与えてくれます。そういう人が増えるとコミュニティが安定化し、そういうコミュニティが増えると社会が安定する。この循環をいろんな場所に作り出していき、社会の安定化に寄与したいと思います。

その中で生み出された製品を、日本だけでなく、他の国でも販売しなくてはとも思います。

今考えている市場は、オーストラリアと米国。このマーケットにどう参入していこうか。。。

とまぁ、思いつく限りつらつらと書いてみましたが、確かなのはこれからの3年もまた忙しくなりそうだということです。。。ていうかこれ、3年間でやれる内容なのか。。。

今からお母ちゃんにも覚悟してもらわねば。。。苦笑

長々と書いてしまいましたが、これからも私たちのペースで、「世の中に暮らす人々が自らの才能を開花させながら、誇りを持って生きることのできる世界」の実現に向けて精進していく所存です。

相変わらずいろんな方のお世話(ご迷惑!?)になるかと思いますが、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!!

Chizu

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