「世界はほしいモノにあふれてる」ご視聴ありがとうございました!

皆さん、こんばんは。RICCI EVERYDAYの仲本千津です。

NHK「世界はほしいモノにあふれてる」をご覧いただき、私たちのウェブサイトに足を運んでいただきまして、本当にありがとうございます。

ハッピーなアフリカンファッションの世界は、いかがでしたか。
今回ご紹介したのはほんの一部ですが、アフリカに来ると心が揺さぶられるファッションカルチャーにたくさん出会えます。


まずは改めて私たちの紹介をさせてください。
私たちは2015年からアフリカのウガンダ共和国に直営工房を設置し、現地の女性たちとともにモノづくりに勤しんできました。今ではスタッフも20名強となり、毎月多くの製品をつくり日本に輸出しています。

女性たちはモノづくりに情熱を燃やし、高品質な製品を生み出すことにとことんこだわる、プロフェッショナルチーム。日本のお客さまに商品をお届けしていること、そして仕事を通じて家族を支えていること(ほとんどが都市部に暮らすシングルマザーです)を誇りに感じながら、日々の業務に取り組んでいます。

一方日本では、私と共同創業者である母を筆頭に、バラエティ豊かなメンバーで、オンラインストアや直営店舗、全国の百貨店でのポップアップストアを運営し、皆さんに商品をお届けしています。国籍も性別も年齢も関係なく、互いにリスペクトしながら、日本とウガンダで仕事をするのがTeam RICCI EVERYDAYです。

私たちがモノづくりで使用するメイン素材はアフリカンプリントです。


カラフルで遊び心に溢れたアフリカンプリントは、番組内でもでてきましたウガンダのローカルマーケットもそうですが、大部分はガーナにあるプリント工場から調達しています。通常、布のプリントには多くの化学薬品を使用し、残念なことに有害な水をきちんと浄化せずに排出し、周辺環境に悪影響を及ぼしてしまっている工場が存在します。

しかし、私たちが見つけたガーナの工場では、最新設備を整え、きれいな水に浄化するだけでなく、その水を再利用して資源の有効利用に取り組んでいました。見ているだけでワクワクし心が踊るこの生地が、さらに環境にも優しいとあれば、使わない理由はないでしょう!と思いまして、輸入をスタートしました。
明るい色味と独特なモチーフが特徴的なガーナのアフリカンプリント。波紋やツバメ、うま、手錠など、心に響く意味を持つ伝統柄もありますので、意味も含めて楽しんでいただけたら嬉しいです。

そして今回の放送内で紹介されました、アフリカ最古の布であるバーククロスを使ったバッグですが、現在もまだ試行錯誤を重ねながらデザイン開発を進めています(ご紹介したものはファースト・サンプルです)。
完成しましたら、改めてオンラインストアやSNSにてお知らせさせていただきますので、気長にお待ちいただけましたら幸いです。販売は9月頃を予定しています。

最後に、私たちが目指していることについて少しお話させていただければと思います。

実は私は先日までウガンダに出張に行っていたのですが、出張中、ウガンダの大統領選挙がありました。しかし、大多数の期待を裏切る形で、現職が再選を果たしました。

「選挙結果は不正だ!」「何かがおかしい!」

そんな声を選挙後にいたる所で聞きました。

 何かがおかしいのに変えられない現状。圧倒的な力で押さえ込まれる国民(今回の出張で初めて、街中で戦車が走っている姿を何度も見ました。国民への恐怖の植付けなのかと思ったほどです。)彼らが自分たちの希望を実現するには、フランス革命や百姓一揆のような、数の力で打ち勝つしか方法はないのだと痛感し、私は一人で絶望しました。「この現状を受け入れるしかない。明日からまた前を向いて歩かないと」ともの哀しげに話す友人の姿を見て、よりいっそう辛い気持ちになりました。

それと同時に、そういう国で私が事業をやる意味はなんだろうと考えたのです。得られた答えはおこがましいとは思いつつも、私たちRICCI EVERYDAYがウガンダの人々の希望になりたいということでした。

 「ウガンダには技術力があって、面白いブランドがあるらしい」と世界中で噂されるような存在になること

一人でも多くの人を巻き込み、彼らの人生を支えられるような産業の中心になること

ウガンダの様々な素材を使い、唯一無二の価値を生み出せるブランドになること

 とても壮大すぎて、どうやったら実現できるのか全くわかりませんが(苦笑)、そんな野望を胸に、今日もまた一歩ずつ前に進んでいく所存です。
今後とも、RICCI EVERYDAYをご愛顧いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 
RICCI EVERYDAY
仲本