RICCI EVERYDAYとSDGs VOL.2


こんにちは。
RICCI EVERYDAY メンバーです。

RICCI EVERYDAYでは、社会の一端を担う企業として、SDGsの達成に寄与することを目指しています。
SDGsが定めている17のゴールのうち、


ゴール5. ジェンダー平等を実現しよう
ゴール10. 人や国の不平等をなくそう
ゴール12. つくる責任つかう責任

特にこの3つのゴールに対し、アクションを起こしています。
前回のコラム RICCI EVERYDAYとSDGs VOL.1 にてご紹介した「ゴール5. ジェンダー平等を実現しよう」に続き、今回は「ゴール10. 人や国の不平等をなくそう」について、お伝えします。

「ゴール12. つくる責任つかう責任」については、先日公開したコラム、
ファッション業界のサステナブルな取り組み でもふれています。
ぜひご覧ください。

国連では、このゴール10「人や国の不平等をなくそう」の下、「国内」「国家間」にはびこる不平等をなくすため、様々な目標を定めています。所得や住んでいる地域、ジェンダー、年齢、民族、障がいの有無、宗教などの要因により、教育や医療、経済活動などへのアクセスが限られてしまうことが、不平等な社会を生み出してしまっています。

国内に残る不平等の一例として、日本国内に残存する「女性の権利問題」が挙げられます。平塚らいてうの活動を契機とし、100年以上前から現在に至るまで、女性の権利向上のため、様々な取り組みが国家・企業・社会レベルでなされています。現在は、女性という枠を超え、ジェンダーによる差別や不平等をなくそう、という動きも高まっています。

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明治〜大正
・1872年に発令された芸妓解放令により女性の人身売買を禁じる。
・1880年、日本であhじめて女性参政権が高知県上町町で認められる。
・第二次世界大戦前・後にわたり、平塚らいてうが女性開放運動を牽引する。1910年代初頭に自ら事実婚(夫婦別姓)をし、女性の参政権を認め新婦人会協会を設立するなど、女性の権利獲得のために奔走する。


昭和〜平成
・1947年「日本国憲法」において、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的、又は社会的関係において差別されない」と定め、男女不平等に終止符を打つ。
・1985年「男女雇用機会均等法」が設立、「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」を批准する。
・1999年「男女共同参画社会基本法」が成立し、労働だけでなく社会全体において男女が平等であるための取り組みが始まる。

現在
・未だ日本の女性の政治参加度は、非常に低い。女性が総理大臣になったことはなく、女性議員の割合は10%と世界最低の水準で、先進国の平均を20%下回っている。
・経済的なジェンダー・ギャップも残存し、女性役員・管理職は全体の15%に過ぎず、女性の所得は平均すると男性の約半分に留まっている。

※出典
沢津久司「日本における女性の法的権利, 地位の変遷に関する研究 (I)」1995年。
世界経済フォーラム「グローバル・ジェンダー・ギャップ レポート」2020年。

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国家間における不平等では、私たちが商品の生産を行っているウガンダのような「開発途上国の貧困」が大きな課題となっています。
世界各国では、
必要最低限の生活水準を維持するための食糧・生活必需品を購入できる所得・消費水準である、「貧困ライン」を定めています。(世界銀行が定める貧困ラインは、1日の所得が1.25米ドル)

ウガンダには、この貧困ライン以下に暮らす人々が、全人口の21.4%、約848万人にものぼります(世界銀行 : 2016)。
このウガンダの貧困の背景には、様々な要因がからみあっており、自国だけでなく他の海外諸国とも協力しながら解決していかなければならない問題となっています。

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貧困問題を引き起こしている要因(ウガンダにおける貧困問題を事例に)

・倫理的問題
政治における汚職が蔓延。国際NGOであるトランスペアレンシー・インターナショナルが発行した2017年レポートでは、ウガンダの公的機関は世界で最も崩壊している、と報告。

約54あるとされている民族間でも、未だ部族制が根強く残り、部族間の権力抗争、資源の奪い合いが起きやすい。

・政治経済的な問題
都市化の急速な進行などによる失業率の増加

インフラや金融機関など未成熟な社会経済構造

不十分な医療施設による感染症が蔓延しやすい社会

ムセベニによる独裁政権が政治的安定をもたらしていたが、一方で他国からの投資が縮小。現在も、汚職により各国ドナー機関や投資家が投資をしぶる傾向に。

・社会的不平等
教育、医療など社会サービスへのアクセスが限定的

一夫多妻制やドメスティックバイオレンス(DV)、結婚などによる婚姻関係における問題

・歴史的背景
植民地支配の歴史による、政治システムの未発達

モノカルチャーのような旧宗主国に依存した経済体制、民族間対立の残存。

・環境・生態に関する問題
森林破壊の深刻化、1890年には国土45%が森林だったが、現在では20.3%まで減少

豪雨など気候変動の影響を大きく受ける

※出典
Grace Lubaale「Poverty in Uganda: Causes and Strategies for Reduction with Great Emphasis on Ethics and Ecological Justice」:2019. 

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私たちRICCI EVERYDAYでは、一企業として事業を通してこのような国内や国家間における「不平等」をなくすよう、様々な取り組みを行っています。

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・ウガンダでは

シングルマザーを含む女性を積極雇用し、女性の社会的・経済的地位向上に貢献

日本基準の生産管理技術・体制を導入し、ウガンダ 縫製業の技術向上を促進

・日本では
RICCI EVERYDAYの商品を通して、
女性の表現の自由を促進

ひとり親世帯や過疎地に暮らす女性など、様々な境遇の女性と連携した商品生産体制を構築し、女性の自立をサポート(I・マスク製造)

・国家間の不平等
ウガンダ の現地工房で生産された商品を適正価格で取引し、日本で販売することで、ウガンダとフェアなビジネス関係を構築

国際NGOと連携したビジネスを実施し、ウガンダの元子ども兵の社会復帰をサポート

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「人や国の不平等をなくそう」と聞くと、何から、どこから手をつけていいのかわからなくなってしまうほど、漠然とした大きな問題であると感じられるかもしれません。「不平等」の根底にある差別は、相手のことを理解しようとしなかったり、遠ざけてしまう思想・態度が大きな要因となっています。

どこの国出身であろうと、何歳であろうと、生物学的性がどうであろうと、まずはお互いの違いを認め合い、理解しようとすることで、このような「不平等」の根が少しずつなくなるのではないか、と私たちは考えています。

これからも、RICCI EVERYDAYは、お互いの違いを称え合い、自分の「好き!」という気持ちを大切にしながら自分らしくいられる社会を築いていくことを目指していきます。

 

※出典:http://datatopics.worldbank.org/gender/country/uganda

https://www.ubos.org/wp-content/uploads/publications/03_20182016_UNHS_FINAL_REPORT.pdf

http://datatopics.worldbank.org/gender/indicators

http://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2020.pdf

 

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