ファッション業界のサステナブルな取り組み


みなさん、こんにちは。
RICCI EVERYDAY The Hill (代官山直営店舗)メンバーの橋本です。

本格的に寒くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。冷え性な私は、いかに体を冷やさずに、あたためるかということに注力しなければならない日々です。最近は、電子レンジで温めてくりかえし使える、肩・背中用のカイロを使うのにはまっていいます。くりかえし使えるのでエコですし、カイロの中には小豆がたくさん入っているのでその重みも感じられてリラックスすることができます。

さて、エコと言えば「サステナブル」。
SDGsの取り組みがここ数年で盛んになり、さまざまな企業、特にアパレル企業でSDGsを重視した取り組みが行われていますね。
RICCI EVERYDAYでもSDGsの目標のなかで特に以下3つの目標を達成できるように、活動しています。


5 ジェンダー平等を実現しよう

10 人や国の不平等をなくそう

12 つくる責任 つかう責任


今回は、RICCI EVERYDAYではなく、ファッション業界でどのような取り組みが行われているかをご紹介します。
興味深いものから、びっくりするようなものまでございますので、ぜひご覧ください。
また、上に挙げたSDGsゴールの中でも今回は特に
「12. つくる責任 つかう責任」に注目していただけたらと思います。


1. ファッション業界における環境問題
2. アパレルブランドの取り組み
・リンゴの皮から作られた革?!「Apple Leather」
・ダウン以上の温かさ、木の実由来の「カポックコットン」
3.  まとめ

1. ファッション業界での問題について

そもそも、ファッション業界では、具体的にどのようなことが環境問題としてあげられているのでしょうか。


・大量生産・大量消費
ファストファッションブランドが現れ、お洋服が安価で大量に作れるようになりました。大量に生産されるということは、その分工場を稼働させなければなりません。そうすることで、環境にも負荷がかかります。

また、大量生産によって作られたお洋服は安価で、それにより人々によって大量に消費されるようになりました。しかし、その中でもやはり売れ残ってしまうお洋服も多くでるようになりました。このように生産において悪循環が生じるように…。

かつて、私も学生時代はあまりお金がなかったので、安く手に入れられるファストファッションでお買い物をしていました。しかし、学生の時に、とあるビルの中にある飲食店でアルバイトを始めた時に、同じビルに入っていたファストファッションブランドの店員さんがビルのバックヤードで、70ℓのゴミ袋の中に廃棄されるだろうお洋服が大量に、ぐちゃぐちゃに入ったものを何袋も持っている現場を見てしまい、愕然としたのを覚えています。「開いた口が塞がらない」ということは、まさにこういうことだと思いました。ファストファッションの裏側を見た私は、その日からファストファッションに対して疑問をいだくようになりました。

のちにアパレル業界全体でこのような大量生産・大量消費が問題視され、現在ではファストファッションブランドでもお洋服のリサイクルに注力しています。


・衣料廃棄
上記で示した大量生産・大量消費によってお洋服がたくさん廃棄されるようになりました。日本において年間で廃棄されるお洋服は100万トンといわれています。となると、お洋服を焼却するのにもかなりのエネルギーが必要になり、さらに環境に負荷をかけることになります。

このように悪循環が悪循環を呼ぶことになるようになりました。

現在ではRICCI EVERYDAYをはじめ、さまざまなアパレルブランドが環境に良いものづくりを目指して、取り組みを行っています。
ではこれからご紹介するブランドが、どのような取り組みをしているのでしょうか。

2. アパレルブランドの取り組み
いわゆる「サステナブルファッション」を打ち出しているアパレルブランドを見ると、最近は植物ベースの素材を開発して、製品を作っているところが多くなってきたと見受けられます。それを踏まえると、製品を作る際に必要な素材の原料から変化を起こすことで、環境問題を根本から解決しようとする風潮があると考えられます。

・リンゴの皮から作られた革?!
SAMARA ~「Apple Leather」~


リンゴの皮から作られた革と言われてもあまりピンとこないかもしれません。私もはじめに聞いた時はピンときませんでした。

鞄などを中心に販売しているブランドSAMARAは、リンゴジュースをつくるために生産されたリンゴで廃棄されるものの皮から、「Apple Leather(リンゴの革)」を作り、プロダクトを製作しています。

リンゴの皮を粉末状にし、そこから、リンゴの革を作っているそう。
植物ベースのため、わざわざ動物を犠牲にして革を取ることなく、持続可能な物づくりをすることができます。

リンゴの革と聞くと、ごわごわしていそうと思うのですが、ホームページを見ると、動物の革と質感はあまり変わらなさそうです。
(なんだかリンゴの香りがしてきそうですね(笑))

リンゴの革を開発するまでは、ココナッツの殻やパイナップルの皮などを使って開発実験をしたそうです。
リンゴの革にたどりつくまで、どのような実験を行ってきたかがわかると、ブランドに対してより信頼度が増しますよね。
現在では、鞄だけでなく、ポーチや小銭いれなども製作しているそうです。

SAMARAのApple Leatherをきっかけに、他にもApple Leatherを使ったプロダクトが他ブランドから出ていることがわかりました。
このことから、「革」の概念が変化してきていることがわかります。
ファッション業界が、素材の概念を変化させられるというのは、環境問題解決のひとつの希望なのではないでしょうか。
リンゴの皮にこれからも期待大ですね。


・ダウン以上の温かさ
Kapok Knot ~木の実由来の「カポックコットン」~


こちらも植物由来の素材となる、カポックコットン。カポックコットンというのは、インドネシアで栽培されるカポックという実からとれる綿のことだそうです。
このカポックコットンを使ってダウンやジャケットを製作しているKapok Knotは、カポックコットンの実用化のために研究を重ねに重ねたそうです。

カポックコットンの軽さは、普通のコットンの1/8と、とても軽いそうです。しかし軽いがゆえに、いざ洋服の素材にしようとしても綿が飛んでいってしまい、開発が難しかったそうです。そして研究を重ねた結果、現在のダウンやジャケットが生まれたそうです。

カポックコットンで作られたダウンやジャケットは、軽いだけでなく、保温効果もすごいとのこと。冬は寒いうえに、厚着をするので肩が凝りやすいですが、カポックコットンのダウンを着ると、寒さと肩こりを両方解決できるとは…!非常に画期的ですね。

Kapok Knotはカポックコットンによってどのような環境配慮ができているかを提示しています。

①1本のカポックの木から作くれるジャケットは30着
②水鳥の羽根をとらずにつくることができる。
③昨年1年間で削減できたCO2は260㎏=2Lペットボトル65000本に相当する

このように植物由来の素材がどれだけ、環境配慮に適しているかがわかります。カポックコットンとても気になります…!

RICCI EVERYDAYのサステナブルな取り組みとしては、アケロシリーズや小物商品の製作時に生まれたハギレを、日々の生活に必要なアイテムやインテリアに飾り付けるなどのワークショップで再利用したり(※現在はコロナウイルス感染拡大防止のため、ワークショップは開催しておりません)、ショッピングバッグの持ち手にするなどして活用しています。

毎月26日のREの日にはご来店くださった方へささやかですが、ハギレもプレゼントしています。

ぜひ、おうちのインテリアや小物に貼るなどしてアフリカンプリント の鮮やかさをみなさんのお好みに合わせてお楽しみください。


電球ライトに飾ったり


ノートやファブリックパネルに貼り、飾ることもできます。

3. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は素材の原料に注目してみました。現代では様々な研究や技術が進み、様々な物の概念が変化していることがわかりました。
これからもこのような取り組みをおこなうアパレルブランドが増えてくるのではないでしょうか。また、これからは消費者側も洋服のデザインだけでなく、ブランドがどのような取り組みを行っているのかを調べることが当たり前になってくるかもしれません。

私もいろいろなアパレルブランドに注目して、エコでお洒落なファッションを目指していきたいと思います。


<参考サイト>

・「今、ファッション業界のSDGsがアツい!」SDGs推進委員会

・SAMARA (Official Site)

・Kapok Knot(Official Site)

SDGs ゴール 画像引用出典
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/

imacocolabo イマココラボ


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