私たちは、カラフルでプレイフルなアフリカンプリントを使用したバッグや雑貨を取扱うブランド、RICCI EVERYDAYを2015年に創業しました。事業活動を通じ、世界中の女性が社会的通念や固定観念を乗り越え、本来のありたい姿を見出し実現することができる世界を目指しています。
女性の活躍が声高に叫ばれて久しい日本では、環境や社会構造、社会通念に阻まれ思うように能力を発揮できず、生きづらさを感じる女性はいまだに多く存在します。そうした女性は、「こうあるべき」というある種の"呪い"によって、自分らしさを見失ってしまうことさえあります。
そう感じたのは、私が銀行で働いていたときの経験が大きく影響しています。
当時の職場では、会社のルールとしてスーツの色やネイル、ヘアカラーなど細かく規定されていました。
私もルールに従ってグレーやネイビーのスーツを着ていましたが、どこを向いても同じ格好をした人だらけ。自分の個性が吸い取られ、自分がいなくなってしまうような気がしました。
「私はここにいるよ」
そう伝えようとささやかな抵抗運動として、スーツの中に着るインナーだけは、いつもユニークな色味や奇抜なデザインのものを選んでいました。
当時の私にとって「自分で決めた」色やデザインのインナーは自分らしさを守り、元気な気持ちをチャージしてくれるアイテムだったのです。私はこのままでいいのだと、心からの安堵感とある種の誇らしさを感じたことを今でも鮮明に覚えています。
私たちはアフリカンプリントという、想像を超えた大胆な色の組合せや柄のユニークさが魅力の製品をお客さまにお届けしています。
アフリカンプリントに囲まれていると、まるで私たちに、
「固定観念や社会通念は関係ない。大事なことは、自分が好きかどうか」
と力強く語りかけているように感じます。
「好ましい」より、「好き」を。
皆さんが”自分らしさ”を見出す瞬間に寄り添うブランドでありたいと心から願っています。