難民支援プロジェクト奮闘記1
皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAYの仲本千津です。次のウガンダ出張の日程が決まり、少しホッとしています。
今日は、私たちが今UN WOMENと一緒にウガンダで進めている難民支援プロジェクトの最新情報をお届けします。こちらのプロジェクトでは、難民女性たちが、現地の小さなマーケットだけでなく、将来的にウガンダ国内の大きな都市、そしていつか世界でも活躍できるように、ハイレベルな技術と知識を提供したいと考えています。安定した収入を得て、自分らしい未来を切り拓けるようになるのが目標です。
ただ実をいうと、RICCI EVERYDAYの担当する職業訓練パートはなかなか予定通り進んでおりません。。。がーん。。。UN WOMEN内部の予算承認のプロセスが長かったり、トレーニングを実施する予定の場所の建設が進んでいなかったりと事情はさまざまです。複数の組織が関わる分、調整が大変なんだなと日々感じています。とはいえ、できることから進めていこうと思い、実際のトレーニングで使用する教材の内容を少しずつ固めています。
今回私たちが行う縫製技術トレーニングは、計8日間の座学・実習+62日間の自主練習(先生の見守り付き)+20日間のフォローアップで構成されています。この期間中に、より高い縫製技術だけでなく、デザインや品質管理のやり方、マーケティングの考え方、セルフコーチングなどなど、私たちのこれまで培ってきたノウハウをまとめたコンテンツを提供していきます。対象は、3箇所の難民居住地区に暮らす約150人の難民女性+ホストコミュニティの女性たちで、基礎的な縫製技術はすでに身についている方を対象に実施する予定です。クラファンを通じて育てようと思っているコミュニティ・ナビゲーターも、このメンバーの中から選出するつもりです。
単に決められた回数のトレーニングをこなせばいいという考えもありますが、どうせやるのであれば、より高度な縫製技術を伝えて、しっかり定着させたいですよね。そのためには、いくつか考えておかないといけないポイントがあります。
ーどのような技術を提供すべきか
ーどのように伝えたらスムーズに体得してもらえるか
ーその技術を活かして実際の収入を上げるにはどうしたらいいのか
ー技術を定着させるためにはどうしたらいいのか
などです。彼女たちとの対話を通じて、伝えるべき内容を調整しながら進めていきたいと思います。
トレーニングを進める中できっと「なんでこんなに細かいところまでチェックするの?」と、小言を言われるんだろうなーと、相手に申し訳ない気持ちになりつつも(苦笑)、私たちが日本で販売している商品と彼女たちが普段作るものを実際に見比べた時、「これが海外に通用するクオリティなんだ」と納得してくれることを信じて、より細かく厳しい内容にしています。
このプロジェクトは、ウガンダの女性たちが自分の未来を明るく描くための、大きな力になると信じています。スタートまでもう少し辛抱が必要ですが、みなさんの温かい気持ちを背中に感じながら、私たちも頑張っていきます!
今後も、現地の様子やプロジェクトの進捗を、このコラムで定期的にお届けします。楽しみにしていてくださいね。
