【2020年8月26日】RICCI EVERYDAYは5周年を迎えました

RICCI EVERYDAYは5周年を迎えました


皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAY代表の仲本千津です。

カラフルでプレイフルなアフリカンプリントを使用したバッグや雑貨を扱うブランドRICCI EVERYDAYを立ち上げて、無事に5周年を迎えることができました。これも日頃よりご愛顧くださるお客さま、そして日々ブランドの成長に向けて伴走してくれる日本・ウガンダにいるスタッフのおかげです。本当にありがとうございます。


この5年の間に様々なことを経験させていただきました。そもそも私とウガンダの女性3人で、3メートル四方の小さな小部屋にミシン1台を置いたところから全てが始まったわけですが、そこからものづくりの面白さを知ったり、全国の百貨店とお取引をさせてもらったり、ガーナに布を買い付けに行ったり、東京に直営店舗を持ったりと、この5年は振り返る間もなく、常に走り続けることができました。そして様々な場面で得られた経験や学びが、今のRICCI EVERYDAYをより彩り深いものにしてくれたように思います。


それと同時に、5年の節目を迎えるまでに、「私たちのブランドは、お客さまにとって、そして現地の女性たちにとって、どんな価値をもたらしているのか」について、改めて整理したいと思うようになりました。


それはお客さまから、何気なくかけていただいた言葉がきっかけでした。

「このバッグを使っていると、いろんな方に(面識のない方からも)褒められるのよ」

「バッグをもっていると、元気がもらえるの」


手前味噌で恐縮ですが、上記のような言葉をかけてくれたのは、一人ふたりのお客さまではありません。本当に多くの方から今でもかけ続けていただいています。私たちの製品が単なるファッションアイテムを超えて、どうやらお客さまになんらかのポジティブな影響を与えているらしい、どうして私たちの製品がお客さまの元気に繋がるのか。その答えをえようと、ブランドを立ち上げた後のことだけでなく、それ以前の自分の原体験や価値観などにさかのぼり、それらを巡る長い旅がスタートしたわけです(腰を据えて考えるようになってからは10ヶ月ですが、モヤモヤ期を含めたら実に2年。と思った以上に長い旅になったのはここだけの話)。


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今でも一番印象に残っているのは、初めてウガンダのローカルマーケットを訪問した時のこと。友人とローカルマーケットを歩き回っていた際、突然目に飛び込んできた色とりどりなアフリカンプリント。床から天井まで所狭しと並べられた布の放つ魅力にとりつかれ、友人とともに「あの柄がかわいい」「あっちの方がかわいい」と言い合いながら、気づいたら2時間、お店に居座っていました(笑)。数え切れないほどの種類の布に圧倒されつつも、とても幸せな気持ちになったことを今でも覚えています。その中から自分のお気に入りの柄を探すのは、まるで宝探しをしているような体験。これだ!というお気に入りの柄を見つけたときの達成感やワクワク感は、なんとも言えません。


私にとってこの経験は、圧倒的な選択肢を前に自分の”好き”にフォーカスした時間でした。と同時に、「こういうのもアリかも!?」、「この色の組合せや柄はユニークでいいかも!?」と自分の中にあった”常識”が覆されていくことに気づかされた瞬間でもありました。「私、本当はこういうの、好きだった!」「探していた!」という本来の自分の「好き」を再発見することができたのです。


皆さんは普段の生活の中で、自分のwantや「好き」にフォーカスできる時間をどれほど持てていますか。いつもどこかで、誰かの期待に応えよう、社会通念や世間体から外れないようにしようという「呪い」にかかり、自分のやりたいことや好きなことをないがしろにしていないでしょうか。「周りからどう見られるか」という他人軸で、大事な決断をしていないでしょうか。


私は恥ずかしながら10年前までそのように生きていました。他人軸最高潮だったのは、自分が銀行員として働いていた時。当時の職場では、会社のルールとしてスーツの色やネイル、ヘアカラーなど細かく規定されていました。周りからの目線を気にしながら生きていた私は右に倣えで、ルールに従って黒やネイビーのスーツを着ていましたが、日々同じ格好をしているうちに、どこを向いても同じ見た目をした人だらけなことに気づき、自分がいなくなってしまうような気がしました。


「私はここにいるよ」


と伝えたくて、絶望に陥っていた私が思いついたことは、スーツの中に着るインナーだけ、いつも派手な色や奇抜なデザインのものを選ぶということ(笑)。周囲から見たら非常識甚だしかったかもしれませんが、当時の私にとって自分が好きで決めた色やデザインのインナーは自分らしさを守り、元気な気持ちをチャージしてくれるアイテムでした。大袈裟かもしれませんが、この色のもつパワーのおかげで、「私は私。自分の気持ちに正直に生きていけばよい」ということに気付くことができ、銀行内にはびこるルールや規定へのささやかな抵抗運動を続けていったのです。


そしてこのことをきっかけにより一層、日々の生活の中で自分自身に「好き」を問うようになりました。「今日は誰と遊びたい」「今日は何を食べたい」「今日はこの服を着て行きたい」という身近なものから、「そろそろ結婚したら?という空気を親が出すけど、今は結婚はしたくない」など人生の岐路におけることまで。ちなみに私自身、自分の本来のwantであったアフリカの開発の現場で働くという決断をし、2年半で銀行を退職することになりました。NGOで働くより銀行に残って仕事を続けた方がベターじゃないかという「常識」の力に揺れた時期もありましたが、「好き」を自分に問い続け、「自分らしさ」の輪郭がはっきりしたからこそ、最終的に辞める決断ができたんだと思っています。



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私はアフリカンプリントにも同様に、「呪い」をとくパワーがあると信じています。それはアフリカンプリントそのものが、ある意味、非常識な色味や柄を纏いつつも美しさを表しているからです。大胆な色合いやユニークな柄が見事に調和し、「固定観念や社会通念は関係ない。大事なことは、自分が好きかどうか」と毅然と佇んでいるその姿に強く惹かれてしまうのです。お客さまがバッグを持っていると元気になるというのも、ここからきているのかもしれません。


私たちのブランドはお客さまにとって、自分の「好き」にフォーカスを当てるきっかけでありたいと願っています。誰かにとって「好ましい」ものではなく、自分の「好き」を追い求めてほしい。「私ってこういう柄を選ぶんだ!(驚)」「こういう色の組合せもステキかも」と、自分の常識をいい意味で覆しながら新たな発見を楽しんでいただけたら嬉しいです。そしていつか、お客さまが人生の大事な岐路に立ったとき、自分の「好き」にフォーカスした決断を下すことができ、さらにその横に私たちのバッグが寄り添えていたら、これほどに嬉しいことはありません。


そしてお客さまの人生の岐路がいつやってくるかは分かりません。今日この後かもしませんし、30年後かもしれません。そう考えたとき、お客さまといつでもどこでも一緒にいられ長くお付き合いできるよう、私たちRICCI EVERYDAYはタイムレスなデザインをしていくこと、ライフイベントやオケージョンによって制限が生じないようなデザインをしていくことが大事なのではないかと考えています。


さらに、お客さまの大事な瞬間を支える製品が、誰かの犠牲の上に成り立っているものだとしたら、それは本当に悲しいことです。実際グローバルにファッションブランドを運営していると、様々な課題に直面します。人々が受けている社会的な疎外や劣悪な労働環境、環境破壊、衣料廃棄、人種差別、アニマルウェルフェア、そして文化の盗用など。


お客さまと持続的に良好な関係を続けていくには、これらの課題にきちんと向き合い、自分たちのできることから取り組んでいく必要があります。


例えば、ウガンダの工房では、都市部にくらすシングルマザーや元子ども兵といった、社会的に疎外された人々を、作り手として生産活動に適切に巻き込むことや、


どこでどのように生産されたのか判別できないものを購入するのではなく、半日かけてアフリカ大陸を横断してでも、Made in Africaの、環境に配慮しながら生産されたアフリカンプリントを買い付けること、


製造から販売過程で出る廃棄をできる限りなくすため、社員全員で知恵を絞ること。


一つ一つは地味なことでも、短期的には損なことでも、私たちができる「正しいこと」に、真摯に、本気で取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。


というわけで、途中から決意表明になってしまいましたが、お付き合いいただき、ありがとうございました笑。上記のような想いから、新しいブランドのミッション、タグライン、コンセプト、3つの価値を構築しました。今後ともRICCI EVERYDAYを、ご愛顧いただきますよう、どうぞよろしくお願いします。


【ミッション】

RICCI EVERYDAYは、世界中の女性が社会的通念や固定観念を乗り越え、本来のありたい姿を見出し、実現できる世界を目指します。


【コンセプト】
concept


【フィロソフィー】
philosophy


【新ロゴ、ブランドカラーに込めた想い】
logo

新しいロゴには、丸みを帯びた“C”や少し尖った“A”や“V”など、特徴的なデザインのアルファベットを使用しています。アフリカンプリントの大胆な柄やモチーフを想起させると同時に、多様な特性をもったものが一つの調和を生み出している様を描いています。多様性で成り立つRICCI EVERYDAYのあり方を表現するロゴになりました。


また、ブランドのキーカラーである“RICCI BLUE”はこれからも大切に、新たなアクセントカラーとして”SPICE ORANGE”を選びました。この二つの色はウガンダでは馴染み深い、ナイル川と赤土に想いを馳せることができます。