6/20世界難民の日に寄せて

皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAYの仲本千津です。


本日6月20日は世界難民の日です。

この日を迎えて、皆さんは何を思うでしょうか。

もしかしたら遠い世界で起きている出来事の一つと思うかもしれませんし、身近に難民の方がいればその友人のことを思うかもしれません。

私にとって今年の難民の日は、これまで以上に重大な意味を持つ日になりました。

なぜなら、毎日、ニュースサイトを開くのが怖いくらい、各地の戦争の状況を目にすることが増えたからです。

そしてメディアで放映されるウクライナへのロシア侵攻や、イスラエルによるガザ・イランへの攻撃だけでなく、その後ろには、報道さえもされない戦争が、世界各地で生じていることを忘れてはいけません。


それにより自分が生まれ育った土地を離れなくてはならない人々がいます。UNHCRによれば、2024年時点で全世界で、1億2,000万人の人が強制移動を強いられていると言われています。


ウガンダ国内にも約170万人の難民が暮らしていることは、これまで何度かコラムにも書いてきましたが、今その難民たちが危機に立たされています。

というのも、今年初めに米国トランプ大統領が実施したUSAID解体により、サブ・サハラアフリカで活動していたUNHCRやWFPなどの各種援助機関の予算が大幅にカットされ、現場で働いていた人たちの職がなくなるだけでなく、肝心の難民への食糧支援もストップしてしまいました。

USAIDはアフリカ大陸への先進国による援助支援額の実に23%を占めていたため、その影響は甚大でした。

自国の災難から逃れ、ようやく新しい生活をスタートさせようとしていた人々にとって、食糧支援がなくなることは、生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込まれるのと同義にも関わらず、打開策を提示できぬまま、時間ばかりが過ぎています。


RICCI EVERYDAYは、今年から約2年間に渡り、UN WomenとNPO法人ピースウィンズ・ジャパンとともに、ウガンダ北部に暮らす難民とホストコミュニティに向けた職業訓練事業を開始します。

高い縫製技術を提供し、それを駆使して品質の高い商品を作ることで、現地の市場のみならずグローバル市場でも販売ができるようにし、彼らの収入向上に繋げることを目的としています。


ただこのような一刻を争うような状況下で、悠長に技術トレーニングをしていていいのかという疑問は正直あります。私も何度も自問自答していますが、今はとにかく、私たちのできることを粛々とやっていくしかないという決意の元、動いています。


当該プロジェクトの様子は、皆さんにもコラムを通じてお伝えできたらと考えていますので、お時間のある際にぜひチェックしていただけたら嬉しいです。

引き続き、RICCI EVERYDAYをどうぞよろしくお願いいたします。

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