ウガンダと日本の「子育てのリアル」をインタビューで探る(後半)
はじめに
こんにちは!RICCI EVERYDAYの澤です🍂
街中で金木犀の香りが漂っていて、秋の訪れを実感しました。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
今回は、ウガンダと日本における子育ての違いの後半をご紹介します。
前半に引き続き、ウガンダ・日本のそれぞれで子育てされている女性2名に行ったインタビューから、両国の子育ての違いをお伝えしたいと思います。
ここで、インタビューにご協力いただいた方をご紹介します。
まずは、ウガンダにお住まいのAさんです。Aさんは現在23歳で、6歳のお子さんを育てているそうです。RICCI EVERYDAYのスタッフより紹介していただきました。
二人目は日本在住のBさんです。Bさんは現在27歳で、7カ月のお子さんを育てているそうです。僕の母より紹介していただきました。
それでは、ウガンダと日本という異なる環境の中でどのように子育てと向き合われているのか、ぜひお楽しみください。
教育に対する考え方
まずは、子どもの教育に関する質問を尋ねました。
・教育や勉強についてどのように考えていますか?
Aさん:
I think Education and Studying are all good coz they have helped a lot of people to gain different skills and also to know more about the world we are living in and also people's life has changed coz of education and studying where they get knowledge of starting projects and they earn a lot of money and many things .
教育や学びは本当に素晴らしいものだと思います。
多くの人がスキルを身につけ、世界のことを深く理解できるようになり、人生が豊かになりました。
学ぶことで新しい仕事やプロジェクトを始める力が身につき、経済的にも成長した人がたくさんいます。
Bさん:
教育に関しては、子供に父親をロールモデルにしてほしいと思っており、小学校または、中学受験から検討しております。
現在は全て手を出してしまうのではなく、親の行動を見せて学ばせたり、子供の行動を見守る、考えさせる時間も大切にしています。
Aさんは「教育は人生を前向きに変える力がある」と感じているようでした。
学びが新しいチャンスを生み出し、人の人生を豊かにすると信じているようでした。
Bさんは、親の姿を見せながら子どもの自主性を育てることを意識しており、その中で父親を良き手本にしたいと考えているようでした。また、日本の受験システムに対する方向性も定まっているようでした。
どちらの方も、教育や学びを子どもの成長や可能性を広げるために欠かせないものと考えているようでした。
さらに、子どもが幼少期のころから進路の方向性をある程度定めるのは、受験システムが確立されている日本ならではだと感じました。
一方で、ユニセフの調査によると、サハラ砂漠以南のアフリカ地域では小学校の修了率は約6割ほど、中学校の修了率は半分を下回っていて、教育システムが浸透していないというのが現状です。
子育てに対するサポート
次に、子育てのサポートをどのような方から受けているのか尋ねました。
・子育てのサポートは誰から受けていますか?(家族、地域、友人など)
Aさん:God and my self.
神様と自分自身です。
Bさん:家族は妊娠中のつわりがひどかった時期から、サポートをしてもらってます。出産後も定期的に両方の実家にお世話になってます。
地域のサポートは手厚く、産後ケアはほぼ全て利用させてもらいました。
友人は時々ランチに誘ってくれたりするので、気分転換になります。
子育てサポートはとても恵まれてると思ってます。
Aさんは宗教的な信仰やご自身の力をよりどころとしていて、Bさんは家族や行政の支援を活用しているとのことでした。
周囲と助け合いながら安心して子育てできる環境は、日本ならではの社会的支えの豊かさを物語っていると感じました。
一方で、ウガンダではまだ子育て支援の制度が十分に整っておらず、個人の努力や信仰に頼らざるを得ない、という現状がうかがえました。
自身が受けた子育てとその影響
最後に、自分が子どものときに受けていた子育てが現在の子育てにどのように影響しているのかについて尋ねました。
・ご自身が子どもの頃はどんな風に育てられましたか?現在の子育てにその影響はありますか?
Aさん:I was raised in a family which put God first in everything and my parents didn't have a lot of money to provide me with everything I wanted to get as a child so everything was by God's mercy and what has influenced my parenting is shortage of enough support and encouraging towards everything I do.
何事にも神様を第一にする家庭で育ちました。
両親には経済的な余裕はありませんでしたが、神様の恵みの中で育てられたことを感じています。
その経験から、「十分な支えがなかったからこそ、子どもには励ましを与えたい」という思いが、今の子育てに影響しているようです。
Bさん:私が子供の頃は絵本を毎日読み聞かせてもらっていた記憶があります。また、やりたいことや好きなことに何でも挑戦させてもらえました。その影響で、忙しい今でも読書が好きですし、母になったいまでも、とりたい資格ややりたいことなど、好奇心が尽きません笑
Aさんの家庭では、経済的な余裕はなかったものの、いつも神様を第一にする信仰の中で育ったそうです。
その経験から、「十分な支えがなかったからこそ、子どもには励ましを与えたい」という思いが、今の子育てにも受け継がれているようでした。
また、Bさんは幼い頃に毎日絵本を読み聞かせてもらい、やりたいことに自由に挑戦できる環境で育ちました。
その体験が今も読書好きや旺盛な好奇心として生きており、母親としての子育てにもつながっているそうです。
どちらの方も、ご自身が受けた子育てが価値観や考え方に深く影響しており、今の子育てにも生かされているようでした。
このように、自分が受けた子育ての影響が母親になった今も自然に息づいているという点は、国や文化を越えて共通しているのかもしれません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
子育てを取り巻く制度や環境は国によって異なりますが、子どもを想う親のまなざしは国を越えて共通していると感じました。
RICCI EVERYDAYでは、「正しいことを、真摯に、本気で」という理念のもと、ブランドに関わるすべての人々や環境が将来にわたって幸せになれるよう取り組んでいます。
その取り組みの一つとして、ウガンダ現地の工房で働くスタッフに対し、子どもたちが教育を受ける機会を確保できる水準の給与を支払っています。
実際に、RICCI EVERYDAYで働くことで、子どもを学校に通わせられるようになったスタッフもいます。
遠い国の母親たちの姿を知ることは、子育てを支え合うことの大切さを改めて考えるきっかけになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
