いざ、ザンビアへ!

皆さん、こんにちは!RICCI EVERYDAY代表の仲本千津です。先日ウガンダ・ザンビア出張から戻りまして、絶賛時差ボケと戦い中です(年々、この戦いが辛くなっているように感じるのは、年のせいでしょうか。。)。


今回のアフリカ出張では、ウガンダの他にザンビアを訪問してきました。ザンビアは南部アフリカに位置する内陸国。ウガンダからは、エチオピアの首都アディスアベバを経由して、約10時間ほどで到着しました。途中トランジットは4時間ほどありましたが、なかなか遠かったです。。。



ザンビアの首都ルサカは、ちょうど雨期が始まったタイミングではありましたが、ウガンダ以上に乾燥していて毎日とても暑かったです。空港を出た瞬間に見えた広い青空が、今でも印象に残っています。


早速ドライバーと合流してホテルに向かったわけですが、走りながらウガンダとの違いをいくつか発見しました。


①車の数が少ない&真っ直ぐ走っている&追い抜かしたりしない&バイクに乗る人がいない&歩道を走る車両がない(!)


とにかくどの車も交通ルールを守って走っていることに衝撃を受けました笑。



②人が少ない


調べてみたら、人口がウガンダの約半分の2,000万人ほどしかいないザンビア。カムワラというローカルマーケットのあるエリアでさえ、人がまばらという状況でした。


③道や家が広くゆったりと造られている


国土は日本の2倍、ウガンダの3倍もあるザンビア。土地はたっぷりあるので、都市計画もゆとりがあるのかもしれません。


④物価がウガンダよりも安い


一人当たりGDPはウガンダより約300ドル高いザンビアですが、なぜか物価はウガンダより安い印象を受けました。ウガンダの場合、輸入関税が高く物価に反映されているせいで、物価が異常に上がっているということもあるかもしれませんが、例えばアフリカンプリント生地(6yard)にしても、ザンビアはウガンダの約半分くらいの価格で購入できました。


さてそんなザンビアに、今回何をしに行ったかというと、日本のNPOであるJOICFP(ジョイセフ)さんが新しく建設している女性センターを訪問し、職業訓練の一環として行う縫製トレーニングに、専門家(!)として参加するためでした。


(建設中の女性センター)


皆さんは、JOICFPさんの活動をご存じでしょうか。JOICFPさんは、基本的人権であるSRHR(性と生殖に関する健康と権利)を推進する国際協力NGOです。特にザンビアをはじめとしたサブサハラ・アフリカ各国やアジアにおいて、妊産婦支援や女性特有のがん・子宮頸がんの罹患予防のための啓発活動を行っています。保健ボランティアグループ(SMAG)がコミュニティ内に組織され、住民に働きかけを行っています。


(JOICFPが過去に建設した出産後の女性が休む部屋)

ザンビアの首都ルサカから車で2時間半ほどのカピリ・ンポシというエリアに、JOICFPさんがこの度新たに女性センターを建設しました。ここは、Gender Based Violence(GBV)により傷ついた人たちが、メンタルケアを受けられたり、一時的に避難できるセーフスペースを備えていたり、被害者が今後自活していくために縫製技術のトレーニングを受けられたりする機能を備えた施設です。


私は、SMAGを対象とした縫製技術トレーニングを担当し、デザインや品質管理、マーケティングに関する講義を行いました。それ以外にも、近隣の職業訓練校から縫製担当の先生を招聘し、参加者たちに足踏みミシンの使い方から、シャツ・パンツ・ワンピース・スカートの作り方を伝授する実践コースが設けられました。




印象的だったのは、トレーニング参加者がみな、プロアクティブに参加していたことです。私のパートはディスカッションをベースとした内容だったのですが、自身の経験を元に積極的に発言をしてくれたり、初めて触るミシンに我先にと座って嬉々として操作してみたり、トレーニング2日目にはある程度ミシンの操作に慣れ、スカートを作れるようになったりと、3日間という短い時間ではありましたが、参加者一人ひとりの成長を見ることができました。




ウガンダのスタッフと接していても感じるのですが、新しい知識や技術を学べることが彼女ら・彼らにとって、いかに貴重で心からワクワクし、エンパワーに繋がることなのかを、今回も改めて実感させられました。


身につけた縫製技術をさらに磨き、製品販売に活かしてもらい、またGBVにより傷つきセンターにたどり着いた女性たちにもこの技術を広げ、彼女たちの経済的自立に繋げてほしいと、心から願うばかりです。



最後にザンビアの食べ物について少し。主食は「シマ」と呼ばれる、とうもろこし粉をお湯で湯がいてモチモチさせた白いかたまりで、実はこちら、ウガンダにも「ポショ」という名で全く同じものが存在します。味を比べたら、シマの方がモチモチ感があり、美味しく感じました。


こちらを手に取り、手のひらで少しこねて広げて、おかずである魚やチキン、野菜の炒めや煮込みなどをくるんで食べます。この付け合わせが最高!ミニサイズのナスとトマトの煮込みや、ケールの炒め物、豆の煮込み、オクラの煮込みなど、バリエーションに富んでいて、毎日のランチが楽しみでした!



ザンビア出張記、いかがでしたか?ちなみに可愛いカラフルな雑貨の買い付けについては、別コラムで詳細をまとめていますので、ぜひそちらをご覧ください。


来年もまたザンビアを訪問させていただき、参加者たちの成長を直近で見られたらいいなと思います。みんな、頑張れ〜〜〜!