World Women Creators:日本と南アフリカとのつながりを広げるCradle Lifestyle

皆さん、こんにちは。RICCI EVERYDAYの仲本千津です。

今回はRICCI EVERYDAYが行う”World Women Creators”企画として、南アフリカの可愛いブランドを集めたCradle Lifestyleさんを運営する、成瀬有ふ里さんと、Cradle Lifestyleさんで取り扱っているブランドをご紹介します。

成瀬さんのセレクトする可愛い商品たちも素晴らしいですが、現地の人たちとの関わり方やお店をやろうと決めた時の覚悟には共感する部分が多く、私もお話を聞いていて、とても刺激を受けました。ぜひ皆さんも、何かしらのインスピレーションを感じていただけると嬉しいです。

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幼少期をアメリカとイギリスで過ごし、フリーランスの通訳士として活躍していた成瀬さん。現在はお子さんと一緒に、アメリカで暮らし仕事をしながら、南アフリカ(南ア)の商品を日本に輸入し、販売しています。

南アとの出会い

そもそも南アに関わることになったのは、家族の仕事の関係で、南アに暮らすことになったところから。それまでは仕事人生を謳歌していたので、いわゆる「駐妻」という立場に慣れるのに一年かかりました。ただ、子供たちと一緒に貴重な時間を過ごせるんだと気づくことができ、気持ちを切り替えることができました。生来、人と関わることや、関わる中で人間関係を学んでいくことが好きだったので、現地で知り合った異国の人たちから料理や文化を教えてもらいながら、交流を楽しんでいました。

2016年から2019年までの3年間、南アに滞在していました。政治的にさまざまな問題が取り沙汰され、治安が悪いとされるヨハネスブルグでは、初めて体験する不安と隣り合わせな生活でした。ただ、貧富の差や人々の生活の不安定さを鑑みれば、「何が正しいのか」と、自分のこれまでの判断軸とは異なるベクトルで考える必要性を痛感する日々でした。

より良い生活を求め、白人系南アフリカ人(とはいえ、オランダ系、イギリス系と色々ある)の中には、不安を感じて国外に出る人もいました。ただ結局のところ、元々暮らしていたコミュニティの連帯感や温かさが恋しくなり南アフリカに戻ってくる人もいました。南アフリカには、困っている人がいたら助け合う精神が根付いています。自分のコミュニティにgive backしたい、サポートやムーブメントを起こしたいと考える人もいて、そういう人たちから支援のあり方を学んでいきました。

アフリカの支援=お金を送ることだけでは決してなく、金銭以上の価値を提供することが大事だと知らされました。例えば、学校に通えるように授業料を補助する、仕事を紹介するなどの、未来へのきっかけを作っていくことなどです。長い目で見たときに、その人にとって何が役に立つのかを考えることが大事なのだと気づきました。

一方で、相手に対して、理想の「支援されるべき人」像を押し付けてはいけないということも学びました。例えば、当時雇っていたメイドさんに将来の夢を聞いた時、何も回答がなかったのですが、そんな時自分は、「一体彼女に何を期待していたのだろう」と反省したこともありました。「その人にとってのHappyがなんなのか」という視点をもちながら、相手に寄り添うことを学びました。

Cradle Lifestyleが生まれるまで・・・

元々お店をやりたいと思っていたわけではありませんでした。SNSもやらないし、むしろ用心深く、写真も外に出さないタイプでした。そんな自分が、日本に帰国する1ヶ月前にお店をやろうと決意したのです。

帰国の3ヶ月前から、「どうにかして南アで学んだことを日本で伝えていきたい」、そんな思いが強まってきました。ものに対する価値感やライフスタイルが日本とは全く異なり、みんなが毎日をただ大切に、ありのままに(人間の根源的欲求に従って)生きている。そんな人間っぽさを感じる南アの生活を手放すことに寂しさを感じていたのだと思います。また誰かをサポートすることの意味や、コミュニティ感・連帯感が、いつしか自分の基盤になっており、途絶えさせたくなかったのです。

そんな時、南アフリカの永住権をもち、日本人コミュニティ向けにクラフトを販売していた日本人の友人がいて、彼女の販売の手伝いをしていました。その方から帰国する1ヶ月ほど前に、「日本側で販売をやってくれないか」という話を持ちかけられ、なんと素直に了承してしまったのです。後になって考えたら、自分で商品を買い取り、在庫リスクを負うことに気づき、恐怖を感じ、「そんなつもりなかったのにー」と二週間ほど悩みに悩みました。ただ悩む中で、南アのブランドを日本に紹介できるチャンスであり、そこで働いている人たちに何かしらのプラスαを生み出せるかもしれない、自分が探し求めていた、「つながり」をもち続けることができるかもしれないと、前向きに考えるようになりました。

そんなことがきっかけで、商品を少しだけ買い付け、日本へ帰国しました。ほどなくしてCradle Lifestyleをスタートし、帰国してから2ヶ月後には友人のカフェでポップアップショップを、ついでにオンラインショップもオープンさせるなど、ものすごいスピード感で進めました。コロナ禍でのスタートだったので、なかなか思い通りにいかないことも多かったのですが、今では自分の情熱を乗せながら楽しく運営しています。

今回取り扱うブランドのご紹介

アラブシュプリーム

南アの国花であるプロテアをモチーフにしたデザインが目をひくアイテムを扱うブランド。南アにはセレクトショップはあまりないのですが、時々行くところで見かけ、可愛らしいデザインに目を奪われ、成瀬さんもずっと気になっていたそうです。

ご夫婦で独立して始めたブランドで、夫がデザインを担当し、妻が運営を担当しています。「南アのネガティブなイメージを払拭し、美しいところや素晴らしいところを紹介したい」という熱い想いのもと運営しています。Cradle Lifestyleを始めたときは、アラブシュプリームもまだまだ小さかったブランドでしたが、今では南ア全土に販路を広げています。

ピチュリック

このブランドは、女性支援を前面に打ち出したブランド。南アの数あるブランドの中でも、バックボーンがしっかりしており、女性に雇用を作り支援していくことをしっかり打ち出しています。南アでは女性が毎日のように殺害される現実があり、先日も、南ア関係者のインスタアカウントが紫色になったのですが、これは女性たちが連帯し「女性を守る」という意思表明をした証だそう。女性に仕事を提供して、自分の力で生きていけるように支えています。縄を使い刺繍糸を巻きつけるなどのデザインを生み出し、手仕事=雇用に繋げています。

アフリカンジャガード

フランスから南アにやってきた70歳の女性がスタートしたブランド。自然や環境、人々に感銘を受け、そこからインスピレーションを受け、フランス品質の布タオルを作ろうと決めて、実現させました。アフリカ大陸のデザインが目をひきます。

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いかがでしたでしょうか。成瀬さんを中心に、南アの人々やブランドの輪が広がっていくのを感じていただけたのではないでしょうか。気になる商品がある方は、ぜひオンラインストアをチェックしてみてくださいね!

 

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