国際協力の葛藤 ~実務者との対談~
こんにちは。RICCI EVERYDAYスタッフです。
あっという間に9月に入り、少しずつ年末が近づいてくるような気配がしますが、天気だけはまだまだ夏のままですね🌞
天気予報によると東京では来週以降は少しずつ雨の日も増えるみたいなので、少しでも過ごしやすくなることを祈っています☺
さて現在、RICCI EVERYDAYでは創業10周年を記念してクラウドファンディングに挑戦しています!
【クラウドファンディング】
ウガンダに暮らす難民の未来をつなぐ、自立支援の新モデルを構築したい
このクラウドファンディングでは、ウガンダ北部の南スーダン難民居住地区で、難民の就労支援のための「コミュニティ・ナビゲーター」を育成するプロジェクトを進めています。
今回は、過去に青年海外協力隊としてコロンビアで2年間活動し、現在はボリビアでインフラ整備に携わっている元スタッフ・髙井さんをお招きし、「国際協力」という観点から、プロジェクトの意義を対談するインスタライブを実施いたしました。
本コラムでは、その内容を一部お届けいたします✨
1.今回の対談について
2.対談内容
3.『コミュニティナビゲーター』について
4.おススメのリターンについて
5.さいごに
1.今回の対談について
冒頭でも少し述べましたが、髙井さんは国際協力の分野で実務経験を積んでこられました。コロンビアでは2年間、青年海外協力隊として小学校で算数を教えたり、現地の先生と共同で教科書作りのプロジェクトを行ったりなど教育支援に従事。
現在はボリビアで、小学校建設や貯水タンク、農業用灌漑建設や医療器材の導入等のインフラ整備に携わっています。
国際協力の現場では「プロジェクトが終わった後、その支援が本当に地域に根付くのか?」という葛藤がつきまといます。
髙井さんもその点に問題意識を持っており、今回RICCI EVERYDAYが挑戦している「コミュニティ・ナビゲーター」育成の仕組みに共感してくださったことから、この対談が実現しました。
2.対談内容
仲本「国際協力プロジェクトだと、人・資源・時間等のリソースが限られている上に、プロジェクト終了を迎えたら援助自体が終了であるということが多いですよね。今回クラウドファンディングを始めようと思ったきっかけも、技術支援で投入したリソースが無駄にならないような細く長く支援し続けられるような仕組みを作りたいと思ったからです。」
髙井「私個人の経験でも、青年海外協力隊は任期が2年と決まっているので、自分の任期が終わったあとも、例えば作成した教科書をちゃんと使い続けてくれるのかどうか等、支援が終了した後の現場がどうなるのかは気になっていました。どうしたらそういった活動が地域に根付くのか、といった点について興味を持ち、青年海外協力隊終了後に大学院へ進学し、自分の経験に基づいて研究を行いました。」
仲本「実際に現地では、髙井さんの任期終了後も作成した教科書は使われていたのですか?」
髙井「結論として言えば、自治体によって違いがみられました。そのため続いたところとそうではないところの差に着目し研究を進めました。その結果、継続できたところでは、強いリーダーがいたり、プロジェクトに関わっていたメンバーがいたということだけに限らず、『なぜそれをやる必要があるのか』と意義を確認する時間がたくさんあったんです。支援が終わった後にどれだけ気持ちの共有ができるかを考えている人が一人でもいれば作った仕組みが続いていくと思うので、『コミュニティナビゲーター』がそういった役割になるのでは、と期待しています。」
3.『コミュニティナビゲーター』について
仲本「コミュニティナビゲーターの採用要件についてはまだ確定していませんが、今の話を聞いて、自分たちと見ている方向が一緒で、ビジョンを共有できる人、リーダーシップがある人の方がいいのでは無いかと思えました。」
髙井「こちらの指示待ちをするタイプの人ではなく、自分なりの意思を強く持っている人の方が話し合いながら進めていくことができると思います。個人的には、国際協力は要請ベースで、現地の人が必要としてて初めて成り立つものだと考えているので、そういう人でないと、『何のために、誰のためにやっているんだろう』とこちら側が考えてしまうことになると思います。」
仲本「以前、田才さんとお話ししたのですが、最近はそういう存在をテクノロジーに頼ってアプリで対応するという事例も増えているようです。ただ、アプリの通知だと無視することも多いじゃないですか。人とのコミュニケーションを通して、行動しなきゃって思うことも多いと思うので、そういうのが大事だと思います。」
仲本「また、ビジネスを通じた関わりだと、公的な国際協力とは異なる関係性を作ることができると思います。例えば、オーダーした商品の品質についてコメントする等、買い手と売り手の関係が続く限り、そういった形のコミュニケーションは絶対に発生するもののため、技術等が根付きやすいのではとも思います。また、対価も関わってくるのでそれが彼らにとってインセンティブにもなります。」
髙井「特に新しい形の支援は、今までの支援実績がないという点で公で動くのは難しい側面があると思います。その点、民間だと、小回りが効き、パイロットプロジェクトとして新しいことにチャレンジができるとい利点があると思います。」
仲本「それでデータを集めて、公に政策提言することもできますしね。」
4.おススメのリターンについて
なんと、すでにRICCI EVERYDAYのクラウドファンディングを支援してくださっているという髙井さん。
髙井「3万円のコースで、南スーダン難民の方が作る刺繍のシャツのコースにしました。以前から南スーダン難民の方が作る刺繍のデザインがかわいいと思っていたのでそれにしました。RICCI EVERYDAYのファンの方で何にするか悩む方はオリジナルバッグがついてくるコースは絶対にかわいいと思うのでおすすめです!」
4.さいごに
本日のコラムでは、インスタライブで実施した対談の内容を少しお届けしました✨
ここには書ききれないお話しもありますので、ぜひRICCI EVERYDAYのインスタグラム(@riccieveryday)からアーカイブ動画を確認してください!
クラウドファンディングはこちらからご覧いただけます。
9/12までに400万円という目標金額を掲げていますので、応援をよろしくお願いいたします☺
最後までお読みいただきありがとうございました!