ブランド創業6周年を迎えて〜私たちの新たな挑戦〜

皆さん、こんばんは。RICCI EVERYDAY代表の仲本千津です。


私たちRICCI EVERYDAYは、2021年8月26日で6周年を迎えました。

新型コロナウィルスの影響で世の中が荒れ狂う中、このようにまた新たな一年を迎えられること、本当にありがたく感じています。ひとえに、いつも叱咤激励の言葉とともに支えてくださる皆さんがいてくださったからこそだと、心より感謝しています。


RICCI EVERYDAYの6年目は、コロナ禍での事業運営がいかに難しいかを思い知らされた一年でした。これまでは、どこか近くのカフェに行くような感覚でウガンダに出かけていた私ですが、今ではそんな気軽さはもってのほか。PCR検査や隔離、万が一罹患した時に備えた対応など、ウガンダへの渡航にハードルを感じてしまい、心も体も疲弊する一大イベントになってしまいました。


 

そんな苦労を乗り越えてウガンダに到着した当日に、大統領からロックダウンが発令され、ウガンダにいるのに工房に行けない状態に陥った前回の出張時は、発狂するかと思いました(苦笑)。そんなリスクも全て飲み込んでの渡航なので、仕方ないといえば仕方ないのですが、「ウガンダにいるのに、何もできない」という、やり場のない虚しさだけが残りました...


またウガンダの人々の生きづらさにも触れた一年でもありました。


新型コロナウィルスの影響で、強力なロックダウンが2回(2020年4~5月/2021年6~7月)発令されたことで、ダウンタウンから活気が失われました。ずらりと並ぶお店はすべてシャッターが閉まり、人も車もおらず閑散としていて…未だかつて見たことないほど、静まりかえった街並みでした。

その間に仕事を失い、家賃を払えなくなったり生活ができなくなったりした人々は多かったと思います。私の周りで言えば、主に外国人バイヤー向けに商売をしていたクリエイターたちも同様にマーケットを失い(こんな時期に観光や仕事でくる外国人はほとんどいないので)、従業員を解雇しなくてはならない状況に追い込まれた人もいました。ウガンダのオリンピック選手の残した置き手紙に書かれていたことが、皆さんの記憶に新しいかもしれませんが、それが今のウガンダの現実でもあります。


 

こういう時期だからこそ、自分たちがウガンダで事業を行う意味を考えさせられます。これまで通りのことをやっていていいはずがない。自分たちの小さな工房だけで完結していたものづくりを、今後はより多くの人々がベネフィットを得られるにはどうすべきなのか。自問自答しながら、ビジネスモデルを変えていく必要性を感じています。少しずつでもみんなが底上げされ、安心して暮らせるように…


 

その第一弾として、ウガンダの工芸や職人技、そして大自然が生んだ素晴らしい素材をもっと広く知っていただけるよう、新しいライン「NAWOLOVU」(ナウォロヴ)を立ち上げ、製品開発を行うことにしました。詳しくは、こちらのコラムをご覧ください。

一人でも多くの生産者を巻き込み、技術を高め思う存分発揮してもらう機会を提供していきたい。いつかウガンダが工芸の国として名が知られるように、彼らのサポートをしていきたいと思います。


7年目に突入するRICCI EVERYDAYを、引き続きご愛顧くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。


RICCI EVERYDAY

仲本